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本陣会話集 〜ケン・タオ・ハンス〜 | ||||||
ケン:(全?話)(現在11話) 俺もようやく 戦いのコツが わかってきました マックスさんのお陰です! あの もしもよかったら 俺の身の上話を 聞いてもらえますか メイさんと同じで 俺の父親も お城の騎士だったんです オヤジの名前はトムズ 俺が小さい頃に 死んじゃいましたけど・・・・・・ --- あの・・・・・・ もしよかったら・・・・・・ これ もらってください! (マックスは 『ケンのカード』を 手に入れた!) --- オヤジのトムズは バリオス団長の下で 騎士団副団長を務めてました 子供の俺が言うのも なんですけど 騎士のくせに もの静かで どこか 学者みたいな人でした 戦場でも 前線に出ることは少なくて いわゆる参謀役ってヤツでした そのせいで 他の騎士の子供から よく いじめられたんですよ 『おまえのオヤジは弱虫だ』って けっこう つらかったです・・・・・・ --- 俺が 子供の頃 ガーディアナ近くの村を荒らす 盗賊団がいました 元々どこかの国の騎士たちで 『風牙騎士団』という名前で かなり 恐れられてたんです その盗賊を 退治するため 騎士団に出動命令が 下されました バリオス様に率いられ 騎士団全員が 国を出ました もちろん 俺のオヤジも 元騎士といっても しょせんは 盗賊たちですから 簡単な任務だと 思われていました ところが 騎士団を待っていたのは とんでもないシロモノだったんです --- ガーディアナ騎士団は 盗賊『風牙騎士団』を 西の山岳地帯に 追いつめました ところが それは ヤツらが仕掛けた ワナだったんです そこには ヤツらが掘り出した 古代の超兵器『ビームアイ』が 待っていたんです でかい目玉から 恐ろしい光を出して すべてを 焼き尽くす機械のバケモノ それが『ビームアイ』です --- 『ビームアイ』の攻撃は すさまじく 騎士たちも まったく 近づくことができませんでした けれど そのままにしておいたら 『ビームアイ』を押し立てて 盗賊団は また村を襲います そこで 俺のオヤジが ひとつの作戦を立てたんです それは・・・・・・ --- オヤジが立てた作戦というのは いわゆる 陽動作戦というヤツです ひとりオトリを立てて そこに 敵の注意が向いたスキに 近づいて 攻撃するってわけです そこで オトリ役を誰がやるかで もめたらしいんです みんなが 名乗り出て けれど 最終的に オトリ役は オヤジが やることになりました --- オヤジは 自分から オトリ役をやると 申し出ました みんな ひどく驚いたそうです 参謀役ってこともあったし それまでオヤジは 危険な任務には 志願しなかったから・・・・・・ けれど その時は特別でした オトリが とても危険な役目だと オヤジがいちばんよく知っていた だから オヤジは自分で オトリを務めることにしたんです --- そういうわけで オヤジが自分で オトリになりました 目立つように 大きな旗を持って オヤジは 正面から 『ビームアイ』に突っ込みました 当然 『ビームアイ』は オヤジを狙って 悪魔の光を なんども 撃ってきたそうです だけど 作戦通り そのスキに 本隊は無事に 『ビームアイ』に 接近しました 機械を守る盗賊たちを 倒して 本隊は 見事『ビームアイ』を 破壊しました けれど・・・・・・ --- 『ビームアイ』を倒した 本隊が オヤジのいた場所に 戻ったところ・・・・・・ そこには 焼け焦げたランスが 落ちているだけで・・・・・・ オヤジの身体は・・・・・・ 『ビームアイ』の光にやられて 跡形もなく 消えていて・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ --- オヤジが 死んでしばらくして うちに 急にメイさんが来たんです メイさんのことは 知っていたけど それまで あまり話を したこともなくて・・・・・・ なんだろうって 思ったんですけど メイさん すごく怖い顔をしてて 俺を 家から引っ張り出して・・・・・・ どこに行くのかと思ったら 裏の山に 連れていかれたんです --- 俺を山に 連れていくと メイさんは こう言ったんです 『これから 毎日 ここで修行をする 一日も休んじゃいけない』 そう言って メイさんは 毎日 俺にケイコを つけてくれました それが ひどく厳しくて ケイコのたびに あちこち 傷だらけになったんです 本気で このまま 殺されるんじゃないかって だけど・・・・・・ --- |
タオ:(全?話)(現在14話) 私 お役に立ってますか? 力の続くかぎり がんばって戦います よろしくお願いします! もしも よかったら 私の話を 聞いてください どうして この私が ガーディアナの魔道士になったか・・・・・・ 少し長い話なのですけど 私は 魔道士になる前は お城でメイドをしていました お城に来るまでは ガーディアナの西にある ピポリ村にいたんです エルフが暮らす 小さな森の村です そこで 父と母と3人 平和に暮らしていました あの怪物が現れるまでは・・・・・・ --- いつの頃か 村の裏山に 凶暴なケルベロスが うろつくようになりました ケルベロスは 腹を空かせると 山を下り 村に来ては 人々を襲ったんです・・・・・・ 大人だけでなく 子供までが ケルベロスに 食べられてしまいました そのまま 放っておいては 村が滅びるかもしれない 村の寄り合いで ケルベロス退治が決まりました ところが・・・・・・ --- エルフの村といっても 全員が 魔法に通じているわけでは ありません 村には 魔道士は 2人しかいませんでした それは私の両親だったんです 私も 父と母について 魔法の修行は していましたけど まだ 一人前には遠く及ばず・・・・・・ 寄り合いの決定で 私の父と母が ケルベロス退治に 向かうことになりました 寒い朝でした 私にお別れを言うと 両親は 裏山に入っていきました・・・・・・ --- 両親が 裏山に行ってから 何日も 過ぎました けれど いつまで経っても 父と母は 戻ってきません そして 結局・・・・・・ 両親は 戻りませんでした ただ それからしばらくして 裏山で ケルベロスの死体が 見つかりました 怪物と相打ちになって 私の両親も 殺されてしまった みんなは そう考えたんです --- 両親を失った私は まだ幼かったことも あって おじさん夫婦に 引き取られました 村を救った英雄の子供・・・・・・ 最初は そんなふうに言われて とても 大切にされました けれど 何年かすると とてもイヤなウワサが 流れるようになったんです・・・・・・ ケルベロスを倒したのは 私の父や母ではない・・・・・・ そんなウワサでした --- ケルベロスが 死んだのは 病気か ケガのせいで 殺されたのではない 私の父と母は 怪物との戦いを 恐れて 逃げ出した だから 死体も残っていないし 村にも 戻ってこられなかった そんなウワサでした とてもイヤなき持ちになりました 私は気にしないことにしました けれど・・・・・・ そのウワサを流していたのは 思わぬ人物だったんです・・・・・・ --- 私の両親は ケルベロスとの 戦いから逃げ出した・・・・・・ そうウワサを流していたのは 私を引き取ってくれた おじさん夫婦 だったんです おじさんたちは どちらも いい人で それが どうして そんなことを したのか・・・・・・ 私には よくわかりませんでした --- ウワサを流したのが おじさんたちだった・・・・・・ それがわかってからも 私は おじさんの家で暮らしました ほかに 行くところなんて どこにも なかったからです ・・・・・・・・・・・・ --- それから しばらくしても 例のウワサは 消えませんでした 村の人々が 私を見る目も どこか 冷たくなっていきました それで 私はある日・・・・・・ 村を出ました どこに行く当ても ありません 山に入り ふらふらと 何日も 歩き続けました やがて 力尽きて・・・・・・ 私は倒れてしまいました 意識が薄れていく中・・・・・・ 『ああ このまま死ぬんだな』 私は そう思いました --- 自分は死んでしまった・・・・・・ 私は確信しました だって ふと目を開けてみたら 目の前に とても美しい人がいて 天使なんだって 思ったんです けれど その人は人間でした アンリ様だったんです 魔法の修行をされるために おひとりで 山の中に こもっておられたんです 私はひどい熱を出していました アンリ様は 私を介抱して ずっと そばにいてくれました ・・・・・・あそこでアンリ様に 出会っていなければ 私はきっと 死んでいたでしょう --- アンリ様と出会って 私はとても嬉しかった あんなに 優しくされたのは 父と母を失ってから 初めてのことでした それに アンリ様は 私にお城での 仕事を 与えてくれました 私にも ようやく 新しい居場所が 見つかったんです とても嬉しかった・・・・・・ だけど そんなアンリ様に 私はどうしても 言えないことが あったんです --- 私がアンリ様に ずっと隠していたこと・・・・・・ それは 自分の生まれのことでした 魔力を持って 生まれたこと それを 隠していたんです --- 両親を失ってから 私は魔法が 嫌いになっていました 魔道士としての力がなければ 父も母も 死ぬことはなかったのに そう考えていたからです そして もう 二度と魔法を使わないと 自分に誓っていたのです --- けれど そんな私に アンリ様は おっしゃいました 魔法の力は 天からの授かりもの 心の傷を理由に それを 封じてはいけないと・・・・・・ そのお言葉で 私は目が覚めました 次の日から アンリ様とともに 魔法の修行を するようになったのです --- |
ハンス:(全?話)(現在12話) 頼むから 前に出すなよ ぶん殴られるのは 好きじゃないんだ 実は 俺には趣味がある ずばり 占いだ 占いなら なんでも得意なんだ あんたの未来を いろいろな占いで見てやろう まずは・・・・・・ ・・・・・・『色占い』だ ええと・・・・・・ あんたのマントは青いな 『青』は希望の色だ 同時に 成長の色でもある しかし 失敗も暗示している つまり あんたの未来は・・・・・・ 失敗しながらも 成長する まぁ 希望を失うなってことだ --- 仲間になったしるしだ こいつをやるよ (マックスは 『ハンスのカード』を 手に入れた!) --- 今回の占いは・・・・・・ 『カード占い』だ ここに5枚のカードがある この中から 好きなものを選べ 選んだな? よし・・・・・・『☆』か 出っ張りも多いが へこんでいるところも多い・・・・・・ つまりだ 敵も たくさんいるが 味方も大勢いる 油断はしちゃいけないが 絶望する必要もないってことだな --- 今回の占いは・・・・・・ 『夢占い』だ 昨日 どんな夢を見た? え? しばらく 夢を見ていない? ううん ということは・・・・・・ それは 未来に対する恐怖を 暗示しているな 未来を恐れるな なにかを選ぶ時は もっと 大胆になっていいってことだ --- 今回の占いは・・・・・・ 『顔占い』だ さぁ その顔 よく見せてくれ ふむふむ 少年ぽい丸みを残しつつ しっかりした大人のアゴを持ち・・・・・・ なるほど わかった それはつまり 過去と未来だ あんたは なにか宿命を持ってるね その宿命はかなり大きい だけど その大きさに負けるなよ 気を楽にすることも 必要だぞ --- 今回の占いは・・・・・・ 『名前占い』だ ええと あんたの名前は・・・・・・ ・・・・・・マックスか ちょっと待て 今 占うから・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ほう こりゃ珍しい 世にも珍しい人生を歩む そういう名前だな 退屈しないで済むが いろいろ苦労も多い・・・・・・ ま そういう名前だな --- 今回の占いは・・・・・・ 『転職占い』だ あんたが使っている剣 ちょっと見せてくれるか ふむふむ・・・・・・ わかった あんたは 常に前向きだな 職を変えるなら 早い方が いいかもしれない --- 今回の占いは・・・・・・ 『宝石占い』だ ここにある皮袋び中に 手を入れてみてくれ で 宝石をひとつとるんだ なにが出た? ん? バストーク名産の ピンクダイヤモンドか その宝石が暗示するのは・・・・・・ 『博愛と冷静』だな 八方美人なんだが 実は ちょっと冷たいところがある 思い当たるところ あるかい? --- よし 今回の占いは・・・・・・ 今回はひさびさに『色占い』だ あんたの目の色は・・・・・・ 青みがかった緑・・・・・・ いや 緑がかった青か? うーん めんどくさい 『緑』としておこうか 『緑』は命の色だ 同時に 安らぎの色でもある しかし 傷つきやすくもある うーん これは難しい 油断は禁物・・・・・・ ってところかな --- 今回の占いは・・・・・・ 『髪の毛占い』だ 一本 抜かしてくれよ ひょいっと おい そんな痛そうな顔するなよ どれどれ・・・・・・ だいぶ細いな・・・・・・ それに少しクセがある・・・・・・ ずばり 将来ハゲる危険がある 今から 対策しといた方がいいな --- 今回の占いは・・・・・・ 『恋占い』だ ぴったりの恋人を捜してやろう 目を閉じて 俺の手を握るんだ そうそう それでいい よしよし おまえさんの心が 伝わってきたぞ・・・・・・ わかった! ぴったりの恋人のタイプは・・・・・・ ・・・・・・少しワガママで ・・・・・・かなり気が強くて ・・・・・・でも 時々センチメンタル ・・・・・・そしてケチ それが ぴったりの恋人像だ よく覚えておくといいぞ --- 今回の占いは・・・・・・ 『金運占い』だ 手のひらを 見せてくれ ふむふむ・・・・・・ わかった ずばり あんたは金で苦労する 入ってくるのも でかいが 出ていく金も でかい 買い物をする前は 本当に 必要なものか じっくり 考えることだな --- 今回の占いは・・・・・・ 『サビ占い』だ あんたの剣を 見てやろう ・・・・・・ふむふむ サビは浮いてないな ということは・・・・・・ まぁ 武器を大切にしているってことだ こりゃ 占いでもなんでもないな・・・・・・ --- |
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