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本陣会話集 〜ゴング・ゴート・メイ〜 | ||||||
ゴング:(全?話)(現在9話) 傷の治療も 戦いも どちらも 私にまかせてくれ 力いっぱい がんばってみせる たまには この私の話を 聞いてください とはいえ・・・・・・ 困りましたな そう話すこともないのです・・・・・・ ん? どうしました? そうですか この背中のリュックの中身が 気になるのですか・・・・・・ わかりました それでは リュックの中身について お話ししましょう 私は 旅の僧 必要なものは すべて この中に 入れています まず リュックにくくりつけている この寝袋です パオパブの中でも いちばん上等の毛で編んだ 特別製の寝袋です 夏涼しく 冬暖かい これさえあれば どこでも 快適に眠れるのです --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この小さな丸薬です 薬草を煮詰めて 作ったもので 栄養たっぷり これひとつ食べれば 一日 元気に動くことができます --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ ロープです 細いですが パオパブの毛で編んだ とても丈夫なものです これ1本あれば 山を登る時も 荷物をしばるのにも また 火をおこすのにも使えます --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ 着替えの下着です 常に清潔でいることは 最低限の たしなみですから そういえば あなたは 着替えは どうしているのでず? --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この小さな鉄製のカップです 水を飲むのにも もちろん 使いますが・・・・・・ それ以外にも ちょっとした料理 スープを作ったり 薬草を煮たりするのにも 使えます 旅をする時は ひとつで 様々なことに使える 道具を持つ これが大事なのです --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この小さなツボに入った 万能薬です このぬり薬を使えば 虫さされ・切り傷・火傷・しもやけ あらゆるものに 効果あります ただし 欠点が・・・・・・ む? やはり臭いますか? 私はもう 慣れて平気なんですが・・・・・・ 人によっては 気絶する場合も・・・・・・ いや もう慌てても遅いです この臭いは すぐに 移ってしまいますから・・・・・・ いえいえ 心配は無用です 十日もすれば 自然と 臭いはとれますよ あははは ・・・・・・すいません 先に教えておくべきでしたね・・・・・・ --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この白いタオルです 身体をふくのにも使いますが 頭にかぶれば 帽子として 日差しを よけるのにも使えるのです 私の場合 太陽の光が 頭に直接 来ますからなあ --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この小さなノートです 旅の途中 ふと見かけた景色を スケッチするのに 使います それから・・・・・・ 詩が趣味なので 思いついた詩も ここに記します せっかくですから ひとつ お聞かせしましょう 題名は『太陽と星と大地』 『おお 太陽よ 太陽よ おまえの輝きは 星を隠し 大地を照らす』 『おお 太陽よ 太陽よ おまえが沈む時・・・・・・』 退屈そうな顔を していますね 今日は このあたりで やめておきますか・・・・・・ --- 私のリュックには こんなものも 入っています それは・・・・・・ この自分で作った地図です 旅には 欠かせないものです 自分の足で歩き この目で見て 少しずつ作った地図です 単なる地図ではなく 私の旅の思い出が すべて つまっているのです --- |
ゴート:(全?話)(現在14話) どうだい わしの強さは? このゴート様 まだまだ 若いモンには負けんわい! よう マックス 今日はせっかくだから わしの武勇伝を 聞かせてやろう 戦士団の長として 活躍していた 若い頃の話だ まぁ 大昔の話だがな・・・・・・ あの頃 ルーン大陸全土を 恐怖の底に 叩き込んだ 巨大な怪物が いたんじゃ その名は『グランドホエール』 名前の通り 陸のクジラの異名を持つ 恐ろしい化け物じゃった --- 『クランドホエール』 陸のクジラとは 呼んでいるが 実は でかい虫なんじゃ ミミズ・・・・・・知っておるだろ? つまりは あれの仲間だ 身体は 長い一本のヒモのようで ミミズを そのまま 巨大にした姿をしておる しかし・・・・・・ その大きさは けたはずれだ 町よりも ずっと大きく 尻尾は 地平線の向こうに消えて かすんで見えないんじゃ --- 『グランドホエール』は 今 グランバートルと呼ばれる土地に ある日 急に現れた 長いこと 土の中で 眠っていたのが なにかが きっかけで 目を覚ましたらしいんじゃ 『グランドホエール』は そのまま 西を目指して 移動を 開始した 巨体で 地面をはいずりながら その湖よりも デカい口で 草木や動物を食い尽くしていった --- 『グランドホエール』は なにしろ 巨大だ パオ大平原の草木 その半分が ヤツによって 食われてしまった そしてヤツは あの広大な平原を わずか5日間で 渡ったんだ その頃になって ガーディアナにも ようやく その怪物の話が 伝わってきたんじゃ・・・・・・ --- そのままにしておけば 結果は 明白じゃった 『グランドホエール』は バストークを越え マリアナを越え やがて ガーディアナにも来るだろう 軍師ノーバ 騎士団長バリオス殿 そして わしも加わって 作戦会議が 開かれた なんであれ 一刻も早く 迎え撃つべし! 作戦はノーバにまかせ わしらドワーフ戦士団が バストークに向かった あのあたりの山じゃ 騎士はなにかと 戦いづらいからな --- バストークに向かった わしらは 初めてこの目で 『グランドホエール』を見た たまげたよ・・・・・・ とても 生き物には見えん・・・・・・ 山が・・・・・・いや でっかい川が命を宿し そのまま 動き出したようじゃったよ こんな化け物 倒しようがない・・・・・・ 正直 わしはそう思った --- しかし・・・・・・ さすがは 知恵者 軍師ノーバ しっかりと 作戦を立ててくれた 名づけて『落とし穴作戦』 地面から出てきたヤツは 地面に 帰ってもらおう まぁ そういう作戦じゃ わしら ドワーフは 穴を掘るのは 得意なもんじゃ それに バストークの連中も なにかと 手を貸してくれた バストークの北西に 『グランドホエール』が落ちるほどの でーーーーっかい穴を 掘った そして待ちかまえた・・・・・・ --- 山の向こうから 『グランドホエール』が その巨体を見せた ノーバが予測した通り ヤツは 穴に向かって まっすぐ 進んでくる 身体はデカいが しょせんムシケラ バカなヤツだと わしらは 笑ってみていたんじゃが・・・・・・ 『グランドホエール』は穴の上に 差しかかったが どうしたことか そのまま進んできた わしらは あわてて逃げ出したよ --- 『グランドホエール』が 穴に落ちなかったのは 理由があったんじゃ パオ大平原の草や木 それに 逃げ遅れたパオパブを 食べているうちに・・・・・・ 『グランドホエール』のヤツ 太りやがったんだな・・・・・・ そのせいで 穴にはまらず 無事に その上を通っていった というわけさ・・・・・・ --- 『落とし穴作戦』は 失敗したが ノーバが 次の作戦を 考えてくれた それは『竜巻巻き上げ作戦』だ 毎年 春になると バストークのあたりに 決まって 竜巻が発生する 竜巻が来るところを 予測して そこに『グランドホエール』を誘い 空に巻き上げようという 作戦だ ノーバが 空の様子を探り 竜巻が起こる地点を 予想した しかし ここで ひとつ問題が 起こった --- 竜巻に巻き上げてもらうのは いいとして そこまで どうやって ヤツを導くのか・・・・・・ それも ノーバが考えてくれた 名づけて『お友達作戦』じゃ 『グランドホエール』ほどではないが ヤツに姿を似せて 作れるかぎりの でかくて細長い風船を 作ってな その風船を みんなで引っ張って ヤツを 竜巻の起こる方へ 誘っていったんじゃよ --- 『お友達作戦』は みごとに 成功した! ヤツは 風船の後をついて のこのこ進んできた そして・・・・・・ ノーバの予想通り 地平線の向こうから 大きな竜巻が 迫ってきたんだ 『グランドホエール』は 竜巻の中に 飲み込まれた! わしら全員 『やったー!』と 叫んだが・・・・・・ 次の瞬間 わしらは 信じられないものを見た・・・・・・ --- 『グランドホエール』は そのでかーーーーい口を 開くと なんと 竜巻を飲み込んだ! そして わしらが見ている前で その身体が 二倍にも ふくれあがった なにしろ怪物だからな 草や動物の肉だけじゃなくて 竜巻さえも 栄養にしちまうんだ 山よりも でっかくなった 『グランドホエール』は そのまま南に進もうとした そのまま放っておけば バストークは つぶされてしまう しかし もう打つ手がない・・・・・・ --- これまでか・・・・・・ わしだけでなく みんなが そう思った時・・・・・・ 『グランドホエール』の動きが ぴたりと 止まったんじゃ なにが起きているのか 最初は わからなかったが・・・・・・ 気がつくと 『グランドホエール』の 背中が まっぷたつに 割れていた そして そこから 出てきたのは・・・・・・ --- |
メイ:(全?話)(現在14話) 切り込み役は 私にまかせて メンバーから はずしたら タダじゃおかないわよ! ・・・・・・どうしたの? 私 変な顔でもしてた? ・・・・・・そんなこと ないわよね? だったら いいけど・・・・・・ --- ・・・・・・ ・・・・・・あ マックスか ごめんなさい ちょっと 考え事をしていたから 大丈夫よ 別に 悩んでるわけでもないし --- ・・・・・・・・・・・・ 正直に 言うとね 少し 心細いの 国を・・・・・・ガーディアナを出て ちょっと不安になってるのよ ううん ちがうわよ 別にそんなに 弱気になってるわけじゃ・・・・・・ こう見えても 修行のために 他の国を 訊ねたことだってあるし・・・・・・ あの時は お父様も一緒だったけど・・・・・・ --- そうだ マックス 前から 渡そうと 思っていたんだけど・・・・・・ よかったら これを もらってくれるかな (マックスは 『メイのカード』を 手に入れた!) ----- え? 大丈夫だって ガーディアナのことは もう忘れたから あー そうじゃなくて ガーディアナのこと 忘れるわけないじゃない ガーディアナのことは ずっと気になるけど・・・・・・ 今は ルーンファウストのこと 神々の遺産のことの方が 大事だものね ちゃんと使命を果たして ガーディアナに帰る それまでは ガーディアナのことは あれこれ考えない 私が言いたかったのは つまり そういうこと --- 旅から旅の毎日は・・・・・・ 大変だけど 悪くはないかもね これが戦のためじゃなくて 楽しい旅なら よかったんだけど・・・・・・ あっ! 今の話は ナシね 騎士たる者が 口にすべきことではなかったわ --- あなたと 話していると どうも調子が おかしくなる・・・・・・ あなたとは あまり 話さないことにする・・・・・・ ごめん ウソウソ 本気にしないでね・・・・・・ --- マックス これはね あまり人に話したことが ないことなんだけど・・・・・・ あなたなら いいわね 私のお母様の話 聞いてくれる? 私が子供の頃に 死んでしまったんだけど・・・・・・ 私のお母様の名前は アリサ ガーディアナで最初の 女騎士だったの・・・・・・ --- お母様のアリサは 元々 ガーディアナの 騎士じゃなかった 西の うんと西の国から ある日 ガーディアナに 来たんですって ひどくケガをしていて 死ぬ寸前だったらしいの・・・・・・ そこを助けたのが 私の父・・・・・・バリオスだったのね --- お母様・・・・・・アリサは お父様に 助けられたんだけど ずっと黙ったままで・・・・・・ 何日も何十日も経って 身体の傷が治っても まだ 口をきかないまま・・・・・・ ある日の朝・・・・・・ アリサ母さんは 城を抜け出て どこかに行ってしまったの それでね・・・・・・ お父様は その後を こっそり ついていったんですって 『どうして?』って聞いたら あのお父様が 顔を真っ赤にして うふふ おかしいでしょ? お父様ったら お母様のことを 好きになっていたらしいの --- お母様が行った先は ガーディアナ近くの 森の中だった 森は薄暗くて お父様は お母様のことを 見失って・・・・・・ 森の中を ずいぶん探し回って お父様は ようやくお母様を 見つけたの・・・・・・ お母様の泣き声が 聞こえてきて それで 見つけることが できたんですって お母様は 森の奥で泣いていた・・・・・・ その前には 命の尽きた もうひとりのケンタウロスがいたの 『恋人か?』 お父様は そう考えたんだけど そうじゃなかった・・・・・・ --- お父様に気づいた お母様は ようやく口を開いた・・・・・・ その死んだケンタウロスは お母様の家族を殺した 凶悪な 盗賊だったの お母様は 家族のカタキを討つために その男を ずっと追いかけていた 傷ついて ガーディアナに 助けられた時も その男と戦って 相打ちになった 後だったの・・・・・・ --- お母様は ガーディアナで 傷を治している間も ずっと その男のことを 考えていた 男もひどいケガを していたから きっと近くにいるはず そう考えて 城を抜け出して 男を捜しに行ったのね・・・・・・ けれど 男はケガがもとで もう 死んでいた・・・・・・ きちんとした形で カタキをとれなくて それで お母様は泣いていたの・・・・・・ --- それでね! お父様ったら ひどいのよ! ウワサだとね・・・・・・ その後 お父様とお母様の間に すごいロマンスが あったらしいのに・・・・・・ それについては 全然 教えてくれないの! お母様のアリサは その後 お父様と結婚して 騎士団にも 入ったの ガーディアナ最初の 女騎士として 大活躍したんだから けれどね・・・・・・ 私が生まれてすぐ 病気のせいで あっさりと 亡くなってしまった・・・・・・ --- 私の目標はね お母様なの もちろん お父様のことも とても尊敬しているけど・・・・・・ お母様以上の女騎士になって お父様を 助けてあげる 子供の頃 そう思ってたんだけど・・・・・・ その夢 もうダメなんだ・・・・・・ だって お父様はもういないし・・・・・・ だけど 私はこう思う お父様とお母様 ふたりの分まで がんばって 立派な騎士になる そして ガーディアナ騎士団を ルーン大陸で いちばんの騎士団にする 正義と友愛を守る 立派な騎士団にする ・・・・・・それが 私の夢なんだ --- |
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