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本陣会話集 〜チップ・アンリ・アーサー〜


チップ:(全15話)(現在14話)
小さな傷でも 油断は禁物
ケガをした時は
すぐに 私に言ってくださいね

あの・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

私 お世話になっていながら
自分のこと あまり
お話ししてないですよね・・・・・・?

・・・・・・ごめんなさい
もしもよかったら
私の話 聞いてください

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私が生まれたのは
ミモー村という 小さな村です
アルタローンの 近くにあります

私のような
キャントールばかりが 暮らす
静かな村です

私は・・・・・・両親のことは
よく知りません

ミモー村の教会で
優しい神父様に 育てられました

教会には 私のように
親のない子が たくさんいました

みんな 神父様を親と思って
仲良く 暮らしていたんです

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教会での暮らしは
貧しいけれど とても
楽しいものでした

あ!
教会での 暮らしのこと
もっと 話しますね

教会では みんな早起きです
起きたらすぐに
朝のお祈りをします

お祈りの後は みんなで
神父様のお手伝いで
畑の仕事を します

それから ようやく
朝ご飯です

パンとスープだけの
食事ですけど・・・・・・

みんなで食べると
とても おいしいんです

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朝ご飯の後は
また みんなで お仕事です

お仕事はいろいろあります
教会のお掃除 お祈りに来た人を
ご案内したり・・・・・・

お昼ご飯を 食べた後は
小さい子たちは 外で遊んで
大きな子たちは お勉強です

ご飯は当番が決まっていて
みんなで 作ります

畑でとれたばかりの 野菜ですから
とっても おいしいんです

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夜のご飯を食べた後は
みんな 好きなことをして
時間を過ごします

私は 小さな子たちのために
本を読んであげました

教会には あまり本がないので
自分で絵本を 描いたりもしました
あんまり上手くなかったですけど・・・・・・

優しい魔女さんの話や
ドラゴンの子供たちが 冒険する話や
えーと それから・・・・・・

小さな兄弟が 空飛ぶ城に行く話
海の底にある町のお話とか・・・・・・
いろいろ 作りました

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夜になると ひとつの部屋で
みんなで 寝ます

夏は少し暑くて 困りますけど
冬は みんな一緒だから
寒くないんです

みんなで 寝れば寒くないし
とっても 楽しいんですよ

・・・・・・教会の暮らしは
本当に楽しかった

あの時までは・・・・・・

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ある年の夏・・・・・・
ミモー村に 恐ろしい病気が
流行りました

高い熱が出て 体力のない子供は
すぐに 死んでしまいます

教会の子供たちの 何人かが
その病気にかかってしまい・・・・・・
死んでしまいました

・・・・・・・・・・・・

病気に効くお薬もあったのですが・・・・・・
とても高価なもので 教会では
買うことは できませんでした

神父様や 私はただ
おろおろするばかりで・・・・・・

その間にも 子供たちは
次々と 倒れていきました・・・・・・

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私は 子供たちの中でも
いちばん大きかったのに・・・・・・

なにも してあげられなかった・・・・・・

倒れた子供たちを
はげまして・・・・・・
あとは ただ祈るだけ・・・・・・

何日も 何日も・・・・・・
ただ 祈りました・・・・・・
ある朝のことです・・・・・・

その時も 教会で
祈っていました・・・・・・
すると・・・・・・

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天窓から まぶしい光が
降り注いできました

その光が 私の身体の中に
入ってきたんです

・・・・・・・・・・・・

その瞬間 私はわかりました
自分の中に 大きな力が
宿ったことを・・・・・・

人の病やケガを治せる
ヒーリングの力が
宿ったのです

・・・・・・奇跡でした

その力を使い
病に苦しむ子供たちを
治すことができたんです

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けれど・・・・・・
ヒーリングの力が
宿った時には もう遅く・・・・・・

教会にいた子供
その半分が 死んでいました・・・・・・

神様は どうしてこの力を
もっと早くに
与えてくださらなかったのか・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

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私の力を知った 神父様は
こう おっしゃいました

『教会を出て その力を
もっと多くの人のために
お使いなさい』

どちらにしろ 私はそろそろ
教会に お世話になれる歳では
なくなっていました

そこで 神父様のお言葉通り
教会を出て 働くことにしました

みんなとの別れは
とても つらかった・・・・・・

だって 本当の弟や妹たち・・・・・・
いいえ それ以上の
深いつながりでしたから・・・・・・

---11

教会を出た私は
アルタローンの町で
仕事を探すことにしました

できれば・・・・・・
お金を たくさんもらえる
お仕事がいい・・・・・・

そう思っていました

ミモー村の教会は
いつも お金がなくて
困ってばかりです

少しでも多く
仕送りをしたかったんです

そこで 見つけたのが
アルタローン城のお姫様のお世話係
というお仕事でした

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お給金は とても高く
教会に たくさん仕送りができました

でも ある日
神父様から 手紙をいただいたんです

『チップへ
いつも 仕送りをありがとう

けれど そのお金には
いっさい 手をつけていません

教会は いろいろ大変ですが
そのお金が なくても
なんとか やっていけます

それよりも・・・・・・
教会を出る時 約束したように
みんなの力になれる仕事・・・・・・

それを 探してください

それが チップのためにも
なると思います』

その手紙を いただいたすぐ後です
あなたがたに お会いしたのは・・・・・・

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町の中で暴れた
ルーンファウスト軍と戦う
あなたたちの姿・・・・・・

あれを見た時
私にも ようやくわかったんです
自分が 選ぶべき道が・・・・・・

神父様の言葉の意味が
やっと 見えた気がしました

あの時 つかまっていた
あなたを助けるのは
とても 勇気がいることでした

だけど・・・・・・
本当によかった

勇気を出せて・・・・・・

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アンリ:(全?話)(現在12話)
マックス
いつも ご苦労様です
身体には 気をつけてくださいね

・・・・・・マックス

我々のリーダーである あなたとは
いろいろと 理解を深め合った方が
いいですよね・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・どうしましょう

自分のことを 話そうと
思ったのですが・・・・・・

こうした話をするのは
あまり 慣れていなくて・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ごめんなさい

また後で

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・・・・・・私の好きなものは

・・・・・・なんでしょう?

あら あなたに質問しても
わかりませんよね

小さい頃は 絵を描くのが
なにより 好きでした

なかなか上手には
描けませんでしたけど・・・・・・

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絵を描くのが
好きだという話は
もうしましたよね?

・・・・・・おほん そうですよね

どんな絵を描いていたか
それを お話しましょう

最初は 風景ばかり
描いていました

山の絵 川の絵 海の絵
いろいろ描きました
でも・・・・・・

ひとりで お城を抜け出したのが
バレてしまって
すごく 怒られてしまいました

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お城を出ることを 禁じられ
風景を描けなくなってからは
人の顔ばかり 描いていました

父である国王や 大臣
それに侍女や 騎士たち・・・・・・

最初のうちは面白がって
相手をしてくれたのですが
私が あまりにしつこかったので・・・・・・

とうとう 私の顔を見ると
みんな 逃げるように
なってしまいました

その後は・・・・・・
ネコの顔ばかり かていましたね

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・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

すいません マックス
自分の好きな 絵のこととなると
ペラペラ長い話をして・・・・・・

絵以外のことだと・・・・・・
なんでしょうね?

子供時代は 一時期
騎士に憧れて
修行のマネをしてみましたが・・・・・・

まったくダメでした

私には 身体を動かすことに
全然 才能がなかったようです

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・・・・・・マックス
ひとつ質問なのですが

私の話を聞いて
面白いのですか?

・・・・・・いえ
答えなくて けっこうです

・・・・・・面白い話はないか
また いろいろ考えておきます

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・・・・・・マックス
よく考えてみたのですが

面白い話をするのが 目的ではなく
私の人となりを 知ってもらうのが
そもそもの 目的でしたね

とはいえ・・・・・・
そうなると やはり
なにを話したらいいのか・・・・・・

ええと・・・・・・
好きな色は 白です

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・・・・・・・・・・・・

好物は・・・・・・
特にありません

なんでも おいしく
いただける方ですね

厳しく しつけられたもので・・・・・・

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・・・・・・あぁ 思い出しました
特に嫌い
というわけではないのですが・・・・・・

甘いモノは苦手です

お城にいる侍女の女の子たちは
お菓子や ケーキが大好きなのですが
私はちょっと・・・・・・

あまり甘くない お菓子なら
好きですけど・・・・・・

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・・・・・・時間が自由になった時は
たいてい 魔法関係の書物を
読んで過ごします

ガーディアナにいた時から
そうだったのですが・・・・・・

マリアナに行ってからは
特に 読書の時間が増えました

読み切れないほど 本があったので
とても 嬉しかったですね

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私の将来の夢は・・・・・・
決まっています
それは・・・・・・

国王亡き今 ガーディアナを
導く使命がありますから・・・・・・

もしも・・・・・・

もしもガーディアナ王家に
生まれなかったとしたら・・・・・・

わかりません

考えたことも なかったので・・・・・・

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あれから
いろいろ 考えてみました

もしも 王女として
生まれなかったら・・・・・・

最初は 魔道士・・・・・・
とも思ったんですが・・・・・・

できることなら 絵描きさんに・・・・・・
画家の道を
選んだと思います

なれるかどうかは
わかりませんけど・・・・・・ふふふ

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アーサー:(全?話)(現在7話)
戦列に加えてもらって
かたじけない
あんたの期待に 応えてみせよう!

・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

せっかくの機会だから
別に知らなくても 困らない
情報を いろいろ教えてやろう

まずは ガーディアナの特産物

それは 甘くフルーティな香りの
『ガーディアナニンジン』だ

ガーディアナは農産国で
うまい野菜がたくさんとれるが
その中でも ピカイチだな

『ガーディアナニンジンジュース』
『ガーディアナニンジンパイ』
『ガーディアナニンジンサンド』

『ガーディアナニンジンプリン』
『ガーディアナニンジンヌードル』
『ガーディアナニンジンソテー』

どれも ふんわか ほんのり
極上の味だぞ

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

アルタローンの金に汚い
王様の名前だ
これこそ 不要な知識だが・・・・・・

『シャルル・グラナート・
クルブラング・ドンIV世』だ
立派な名前だろ?

いくら名前が立派でも
人間の中身とは 関係ない
その見本みたいな話だな

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

商売の国リンドリンド
あの国をまとめる議長
その名前は・・・・・・

『モッハ・ドッタ』だ
人望があって 議長になってから
もう10期目だそうだ

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

魔法の国マリアナの指導者
オトラント
そのフルネームは・・・・・・

『オトラント・アイズマン』
別名『千の目の守護者』という

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

シェード教会の司祭の名前は・・・・・・

『カーン司祭』という
大きな鐘が かーんかーんと鳴るから
その名前がついた

・・・・・・というのは ウソだ

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

山の国バストークの王ザッパ
彼のフルネームは・・・・・・

『ザッパ・ドゥーン・マンスター』だ
バストーク地方の古い言葉で
『山の王ザッパ』という意味だ

さっき 本人から聞いたばかりだ

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・・・・・・突然だが
アーサーの一口情報コーナーだ

パオ平原を走る
巨大列車『パオトレイン』
あれに使われているエンジンは・・・・・・

今から約150年前に 掘り出されたんだ
古代の機械が元になっているんだ

どんなものでも燃料になるが
今では パオパブのフンが
主に使われているんだ

金もかからないし
環境に優しい燃料なんだな

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